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乳腺症は女性ホルモンのアンバランスが原因で
発症する疾患ですが、
基本的には病気として扱われません。
生理的な変化、「老化」と考えられています。
ですから、乳腺症に対しては治療は
特に行われないのが一般的とされています。
それが"本当に乳腺症"であれば・・・。 |
乳腺症という症状は患者さんにとっても、乳腺専門医以外の医師にとっても、
あいまいで分かりづらい疾患です。
・検査の結果、腫瘍はなかった
↓
・しかし、しこりはある
↓
・"正常な状態"だとは言い切れない
こういう状況下で他に適当な診断名が無い時に
「乳腺症」だと診断している医師がいるということをご存知でしょうか?
乳腺症が乳腺疾患の中で最も多く見られる疾患であるとされているのは、
こういった理由があるからなのかもしれませんね。
◆乳腺症ではなかった!
さて、こんなことがあります。
乳腺専門医以外の医師に乳腺症だと診断を受けた方が、
再度乳腺専門医の診察を受けたところ、
再度乳腺症だと診断される方は意外に少ないのだそうです。
中には乳頭腫や繊維腺腫、進行ガンが発見されることもあるそうです。
繊維腺腫は良性疾患ですが、
乳頭腫はガンを発症するリスクが非常に高い疾患であり、
進行性ガンにいたっては命に関わります。
もちろん、実は深刻な病気だったというケースは極めて少ないものですが、
やはり乳腺の病気の疑いがある場合は、
乳腺の専門医に診断を受けた方がいいと言えるのではないでしょうか? |
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